京都文教大学の産業心理臨床家養成プログラムを受講して

今年2018年3月に私は京都文教大学産業メンタルヘルス研究所の産業心理臨床家養成プログラムという2年間のプログラムを修了する。(プログラムの詳細は下記URL参照)

https://www.kbu.ac.jp/kbu/mental_labo/program.html

私が産業心理臨床家養成プログラムを受講した動機は、サラリーマン経験を生かせる分野で心理臨床の実践をしたいというところから来ている。

ある程度年齢のいった臨床心理士が産業分野へ入っていくのは簡単ではないため、私の場合シニア産業カウンセラーを取得し、日本産業カウンセラー協会の受託カウンセラーに登録した。

これにより日本産業カウンセラー協会からの派遣カウンセラーとなるとともに、メンタルヘルス研修講師としても企業・団体等に派遣されるようになった。

産業カウンセラー・研修講師として活動する中で、産業心理分野についてもっと体系的に学ぶ必要を感じたため、以前から存在は知っていた当プログラムを受講することを決めた。

もう一つの大きな目的としては、産業心理分野で活躍している専門家の方々と人的なネットワークを形成していきたいということがあった。

産業カウンセラー、研修講師として活動するうえで、さまざまな得意分野を持つ専門家とつながりを持つことは、仕事を進めていくうえで大変有効であると思う。

実際にさまざまな専門領域の講師陣や仲間の受講者と知り合うことができたことは大きな成果であった。

さらに、産業メンタルヘルス研究所では組織心理コンサルティングに取り組んでいることを以前から知っていたので、どういう形で活動しているか知りたかったことも一つの動機であった。

プログラムでは、さまざまな分野で働いている専門家(講師・受講者)の仕事の状況を知ることができた。

受講者はEAP会社、地方公共団体、メーカーなど民間企業のメンタルヘルススタッフ、相談機関、コンサルタント会社、企業の人事担当者など多様なバックグラウンドを持った人たちで、そういう方々と事例発表やディスカッションを行うことで職場の実態を窺い知ることができて貴重な機会であった。

実際に産業カウンセリングに携わるようになって、産業・組織の実態をさらにもっと知る必要性を感じた。

もともと私は政府系の経済政策実施機関に長く務めた経験があり、中小企業診断士として活動していた時期もあることからある程度産業現場のことは知っているつもりになっていた。

けれども実際に産業カウンセラーとして企業に入ったり、メンタルヘルス研究講師として実践を重ねるうちに、さらにもっと産業や組織に関する知識と理解を深める必要性を感じた。

特に組織の力学について知ることはきわめて大切で、そこを押さえていないと有効な介入ができないことを体験し、組織コンサルティングへの関心が高まっているところである。

また、私は心理臨床の隣接分野としてこれまで長くキャリアコンサルティングを学んできており、資格も取得してきたが、そうしたキャリアコンサルティングの知識、経験が産業カウンセリングの実践においてとても有益であることを再認識した。

産業メンタルヘルス研究所所長の森崎美奈子先生もキャリアコンサルティングの視点が重要であることを強調しておられたので、今後とも研鑽に努めていきたいと考えている。

実際のところ、産業カウンセリングのかなりの部分がキャリアコンサルティングと重なっており、両方の知識・経験を有することは有効な武器となることを臨床の現場で日々感じているところである。

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