アドラー心理学の野田俊作先生が述べられていた「他人からのネガティブな視線を自分のエネルギーにする方法」

昨日は河合隼雄先生の言葉について書いたが、今日は日本の臨床心理学のまた別の巨匠である野田俊作先生の言葉を紹介したい。

野田俊作先生は日本にアドラー心理学を紹介した草分けとも言える存在で、近年アドラー心理学がブームといえる状況であるが、何十年も前から普及に努められていた方である。

先生のパーソナリティーは極めてユニークで、「クセが強い」「アクの強い」性格の方と言っていいだろう(ご本人もそれを認めておられると思う)。

ものすごく戦闘的で弁が立ち、思ったことをずけずけ言い、容赦なく相手を論破するタイプの方で、心理学の世界では多くの対立した先輩たちが“憎んで”いたと言って言い過ぎではないだろう。

ずば抜けた論理の力と驚異的な記憶力による博学多識が武器であり、論敵にとっては手強い相手だったことは間違いない。

だから心理学の学会などに行くと、論敵たちが「あ、あいつが来た」と言う感じでヒソヒソと陰口をささやき合うようなことがよくあったようだ。

そんな時野田先生は、自分の存在感を実感することができてかえって良い気分になられたらしい。

それで相手がますますいきり立つようなことを、得々と述べられるような先生なのである。

これは他人からの視線を極端に気にする日本人には、とても珍しいタイプなのではないかと思う。

確かに他人から憎まれるくらいの存在感があるためには、それだけの力と自信がなければならないだろう。

多くの人にとって逆境と言えるような状況をプラスのエネルギーに変えられるとしたら、その能力は素晴らしい。

もっとも、敵がものすごく多かったようなので、そんなに楽な人生ではないと思うが、大いに見習うべきところがあると思う。

かなり多くの人たちが、他人からどう思われているかを気にしすぎて、とても窮屈な生き方をしている。

カウンセリングをしていると、そのことで悩んでいる人がとても多い。

もっと自信を持って、堂々と思ったことを言ったり実行したりして良いのだ。

他人の目を気にし過ぎてやりたいと思ったことができないなら、その人の人生は失敗だ。

他者から批判的な目を向けられたら、何とかそれを自分のプラスのエネルギーに変えていく工夫を考えよう。

そうは言っても、周囲の目を気にし過ぎる傾向はそう簡単には変化しないだろう。

そこで例えば野田先生のような力強い生き方をされている方をモデルとして、良いと感じた部分を取り入れていくようにするのが自分を変えていくコツである。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする